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タンブラーから学ぶ絞り加工2020年07月02日

今回はタンブラーを例に、へら絞りについてご紹介します。
銀製ビールコップ

その前に、そもそもタンブラーとは。
タンブラーとは取手のない寸胴型で底の平たい大形のコップです。
コップは飲み物用の容器全般を指します。
ちなみにカップは取っ手のある温かい飲み物用のコップ、
グラスは取っ手のない冷たい飲み物用のガラス製のコップをいいます。

弊社の場合はトロフィーのこともカップと呼びますが、
それは関係ないですね。すいません。

弊社製品でタンブラーと言えばガラス製ねこグラス
銀製ビールコップが挙げられます。
ビールと言えばジョッキですが、ジョッキは大型の取手の付いた
飲用容器のことを言います。

今回は、この銀製ビールコップをもとにへら絞りについてご紹介します。

へら絞りとは、回転する型に金属の板を押し当てて形を変えてゆく
手法のことです。

まず銀の板を丸く切ります。
地金取り、風景。円を描く
地金取り、風景。円に沿って切る
地金取り、風景。円形に切った地金

丸く切った板を回転させ、へらと呼ばれる道具で押してゆきます。
そのため、へら絞りと呼ばれます。
大阪絞り

ビールコップのように深い形状のものは、一度の絞りで完成形に
することはできません。浅めの型を用意し、ある程度絞ったら
地金をなまし、型を削り、絞り、を繰り返して徐々に目的の形に
してゆきます。

ちなみに旋盤の様に回転軸を左側にする絞りを「東京絞り」
東京絞り
回転軸を右側にする絞りを「大阪絞り」と呼ぶそうです。
大阪絞り

弊社の主力製品でもあるトロフィーなどは
大阪絞りで絞ることが多いようです。
回転軸が右側にあることで、右手でへらを、左手で押しコップと
呼ばれる道具を使うことができ、押しコップを使うことで
微妙な調整ができると言われています。

こうしてビールコップの形になったら、次は挽き物加工、研磨と
工程を進み、製品へとなります。挽き物加工についてはまた別の機会
にご紹介したいと思います。

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