猫マドラー製作風景
弊社の銀製ねこマドラーの作り方をご紹介します。
まず、マドラー製作に際し、ロウ付けやハンダ付けなどは行わないようにしようと決めました。口に入れるものなので不純物が混ざらないようにしようと考えました。
もう一点、ロウ付けなどを行うとその際の強い熱のせいで材料がなまってしまう(柔らかくなってしまう)ので、マドラーとしての強度を保つためにも火の使用を避けようということも考慮しました。
そのためには、一枚の板から切り出す必要があります。
まず板にマドラーの図をけがきます。デザインも、社内で起こしました。コンセプトは『ねこの日常の行動や風景』です。
けがき線に沿って糸鋸で透かしてゆきます。
次に、透かしたマドラーは四角いので、角を丸くしてゆきます。
溶接を避けるためにはこのひと手間が避けられません。
ビフォーとややアフターです。
丸く摺ったらきしゃげでヤスリ目を取り、研磨して完成です。
最近ではビニール袋が有料になるなど、エコ志向の高まりにより、使い捨てマドラーはこれから無くなっていくかも知れませんね。マイマドラーの需要に少し期待しております。
さて、マイマドラーを持つにあたって素材はどんなものが良いでしょうか?木製のマドラーは安くて軽いというメリットがありますが、においが多少あります。もちろん木のにおいが良い方に作用することもあります。
ガラス製のマドラーは比較的安価で、デザインも様々なものがたくさんありますが、壊れやすいというデメリットがあります。
ステンレス製のマドラーも若干の金属臭があります。チタン製マドラーは錆びる心配もなく、無味無臭なので、銀製を扱う弊社としては妬ましい素材ではありますが、おススメです。
銀製マドラーは値段は高いですが、錆びず、壊れにくく、臭いもありません。また、銀イオン効果による殺菌作用も期待ですます。
また、貴金属特有の美しさがあります。
話は変わりますが、マドラーのように柄の長い食器で、クリームソーダに使用しているものをソーダスプーン、パフェに使用しているものをパフェスプーンといい、スプーンの仲間です。マドラーの仲間だと思いがちです。
バーテンダーが良く使用している先端の片側がスプーンで、片側がフォークの形をし、棒が螺旋状になっているものをバースプーンといいます。螺旋状になっていることでくるくると滑らかに混ぜることが出来ると言われており、しかも、利き手によって使いやすいように右利き用の右巻と左利き器用の左巻と2種類があるそうです。
マドラーの持ち方は、ご存じですか?
マドラーは、中指と薬指に挟み、親指を添えて持ちます。バーテンダーになったつもりでダンディに持ってみましょう。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、調べれば調べるほど奥深いです。
弊社の銀製ねこマドラーは一枚の銀の板から切り出して作っているということを伝えたかった次第であります。
これから来るマイマドラー時代に備え、銀製マドラーも候補に入れて頂ければと思います。