スキットルを作ろう!!

外国の映画などでダンディな紳士(たまに飲んだくれの酔っ払い親父)が使っているお酒用の水筒、スキットル。子供の頃、カッコいいなぁ、と思った方は意外と多いのではないでしょうか?

今回は銀製のスキットルを製作しましたのでその製作過程をご紹介したいと思います。気になるお値段は最後にご紹介させて頂きます。

まずは本体を作ります。色々な製法が考えられますが、今回はプレス屋さんにお願いして型打ちをしていただきました。柔らかい更(サラ・純銀のこと)を使いたいところですが、耐久性を考え品位950のシルバーを用いました。


スキットル型打ち・内側
スキットル型打ち・外側
型打ちしたもの

次につなぎ目となる部分をヤスリで削ります。ヤスリで削ることを「擦る(する)」と呼んでいますが、この作業は特に、「通りを擦る」と呼びます。
通りを擦っているところ
つなぎ目がぴったりになるように通りを擦ります。

これは「からげ」と呼んでいる針金です。
からげ
巻いて固定します。「からげる」と呼びます。
からげたところ

ロウ付けをします。「ロウ付け」についてはこちらをご参照ください。
スキットル・ロウ付け風景1

スキットル・ロウ付け風景2


スキットル・ロウ付け後
スキットル・ロウ付け後・からげを取ったところ
ロウ付け後

次はネジ部を作ります。
銀製のスキットルを製作する際に、一番のネックになる言っても過言ではない部分です。
今回ネジ部は970を用いて製作をしました。前回のパイプを作ろうで作ったパイプにネジを切ります。
銀製ネジパーツ

銀製ネジパーツ

ネジと本体をロウ付けし、フタは970をヘラ絞りで作りました。

ネジ付き
ネジ付き

こだわりのポイントは、飲み口です。飲み口の口径が小さくならないように工夫したことと、口を当てる部分までネジを切らずに、口当たりを良くしました。

スキットル製造工程

最後に尖った部分を擦り、研磨し、完成です。
スキットル完成

スキットル完成

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