銀製フォトスタンド製作工程

金属加工の業界(だけではないと思いますが)では、同じものを作る場合でも、少量生産のときと大量生産のときとで、製造方法を変えたりします。

大量生産の場合は初期投資が可能であるため、プレス型などを作り、一度にたくさん作れるようにします。少量の場合はなるべくお金と時間(手間)がかからないように工夫して製造します。

弊社の銀製写真立てはプレス型と抜型を用いて製造します。
打ち型
これがプレス型です。打ち型とも呼びます。フォトフレームの形をした鉄の塊です。これを作るのには初期投資が必要ですので、小ロット生産で型を作ると一個当たりの単価が非常に高額になってしまいます。
例えば型代が200,000円で、製品一個だけ生産したら単価は20万円になってしまいますが1,000個作れば単価は200円で済みます。
だからと言って大量に作り過ぎると在庫が余ってしまうのでそこは見極めが肝心です。

話が逸れてしまいましたが、打型で打ったものがこちら。
打ちあがり
※これは試しに真鍮で打ったものです。

このままではまだまだ写真立てとしては使えません。
外側のはみ出した部分を切り取り、内側を四角くくり抜かなくてはなりません。

ここでもプレス型を使うか見極めが必要になってきます。
イトノコを使って手作業で切る、バンドソーなどの機械で切るなどの選択肢もあります。製作する数によって判断します。
手作業で切る場合は一個切るのに時間はかかりますが、型代という初期投資は不要です。

今回は外側も内側もプレス型でくり抜いてしまします。抜型(ぬきがた)と呼んでいます。


外枠の抜型
内側の抜型

つまり弊社の写真立ては打ち型、外枠の抜型、内側の抜型、の計3種類の型を準備し、製作しております。





こうして出来上がった写真立てに、木の板を取り付けたり磨くなど手を加えてゆきます。


銀製フォトフレーム

磨くことで貴金属としての銀の輝きが現れ、彫刻をすることで一生の記念品となります。
大切な思い出を、いつまでも色褪せることなく飾り続けてくれるフォトフレーム。
結婚記念や出産祝い、誕生日などの特別な日をお祝いするプレゼントにぴったりです。

銀製品は使用していくうちに黒ずんでいきますが、これがかえって重厚感や愛着感につながり、シルバーならではの味わいを出すことができます。
もちろん、丁寧なお手入れをすることで輝きを保つこともできるので、光を反射してキラキラと輝く美しさを楽しむこともできます。
磨いたりお手入れをしたりして、自分好みの見た目に育てていく楽しみを得られることがメリットといえるでしょう。
大切な思い出の写真を添えて特別な宝物として愛用してみてください。
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