はさみ・柳刃・しゃくれ
一言で「はさみ」と言っても、色々な種類があります。
いわゆる普通の、文房具のはさみ、裁縫用の裁ちばさみ、植木用の剪定鋏、台所の料理ばさみなどなど、枚挙に暇がありません。
弊社で「はさみ」と言えば板金ばさみになります。
主に地金を丸く切るのに使います。丸く切った板は絞りの工程に進みます。絞りについてはこちらで解説しております。
丸く切るには四角い板に円を描き、一度四隅の角を切り落とした後に線に沿って丸く切ります。
用途に応じて刃の形や大きさの違う鋏を使います。
真っ直ぐのタイプ
ゆるやかにカーブした柳刃(やなぎば)
きつめのカーブのしゃくれ。
さらに、大きく厚い板を斬るための「押し切り」
これらを使い分け、板を切ります。
切るときは親指を手の平側に押し込むように力を加えながら力を加えます。
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うまく鋏を使わないと切断面がガサガサになったり、ささくれだったりします。ささくれは鋭く、指や手などケガをしますし、ヘラ絞りなど機械で金属板を回転させるときは、ちょっとしたギザギザで思わぬ大ケガをすることがあります。切断面は滑らかになるように鋏を使いこなすことが大切です。それが一番難しいのですが基本の作業となってきます。
鋏を使いこなすのは難しいですね!