刻印の種類・見分け方

貴金属製品に打たれている「刻印」、アンティーク製品などの購入で見かける方もいらっしゃるかもしれません。
弊社では修理の依頼などを頂いた際に、修理の可否を見極めるために重要視しています。
刻印は非常にたくさんの種類がございますので、そのほんの一部をご紹介致します。
刻印は普通、裏面など目立たないところに押されます。


普段流通しているものに打たれている刻印は「silver」「銀製」「純銀」「洋銀」などです。
「silver」の刻印

「銀製」の刻印
「silver」や「銀製」は純銀製品だけでなく、品位970や950、925などにも使用します。
(品位についてはこちら)


わかりやすく明確に「silver 970」と種類まで刻印されている場合もあります。
「silver970」の刻印
また、アクセサリーなどで見かけることが多いですが、「925」と数字だけの刻印も存在します。

「純銀」の刻印
「純銀」の刻印は純銀製品のみに使います。他の金属を混ぜた品位のものには使いません。なかには純銀でないのに「純銀」の刻印が押され流通しているものもあるようですが。。。

気を付けなければならないのは、
「silver.F」「G.silver」「silver Plated」など、silverとついていますが、銀メッキなどされているという意味であり、表面だけが銀で、素材は真鍮や銅など銀ではありません。
「nickel silver」は洋銀ですので、そもそも銀ではありません。
「洋銀」の刻印

銀製品や金製品などの貴金属製品に打たれている「刻印」(ホールマーク)はそもそも、購入する人々が製造会社や検証された場所と日付を確認できるように各国で導入されました。
中でもスターリングシルバーの発祥の地であるイギリスでは、最も厳格にこの基準が守られていると言われています。
スタンダードマーク(スターリングシルバーである事を保証するマーク)も試金された場所によってマークが異なり、アッセイオフィスという貴金属の純度のテストを行うために設置された機関のあるイギリス、スコットランド、アイルランドはそれぞれが独自のマークを持っています。1784~1890年に作られた銀製品には、銀の税金を支払った事を
示すための刻印が押されていたりと、アンティーク品でしか見られないものもあり、数多くある刻印のすべてを把握するのは至難の技です。アンティークシルバーの刻印については
こちらのサイト様に詳しく紹介されております。
こちらのサイト様こちらのサイト様でも色々紹介されており、調べてみるととても面白いです。

ちなみに修理のご依頼はこちらからお願い致します。