銀は何で黒くなるの?
銀製品は変色するのであまり好んで使わないという声を聞くことがあります。銀の変色は硫化(りゅうか)と言い、いわゆるサビ(酸化)とは違います。実は硫化して黒く変色した部分は市販の研磨剤で磨くことで簡単に落とすことができます。銀のお手入れについてはこちらで解説しております。
その際、気をつけなければいけないことは銀メッキがかけられている場合です。メッキについてはこちらでも解説しましたが、純銀以外の素材でできた銀製品の場合、銀メッキがかけられていることがあります。970や925(いわゆるスターリングシルバー)などの場合、シムラ(又は火ムラ)と呼ばれる模様を隠すために銀メッキをかけることがあるからです。
銀メッキは、メッキが薄かったり、研磨剤が強い種類のものだったり、研磨の仕方によっては磨き落としてしまうことがあります。
硫化して黒く変色した部分は市販の金属磨き用の研磨剤で簡単に磨き落とすことができます。しかし、メッキをはがしてしまい、シムラが表面に出てしまうと厄介です。シムラを研磨で落とすには手間がかかりますし、て磨きではとてもではありませんが落とせません。
また、新たに銀メッキをかけなおすことも手間がかかります。
お手入れをするときは銀メッキがかかっていなければ普通に磨き、銀メッキがかかっている場合は変色箇所と一緒に銀メッキも一緒に磨き落としてしまわないように、弱めの研磨剤を選び、優しく磨いてあげましょう。