人間国宝奥山峰石氏のコーナー
奥山峰石氏の作品
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奥山峰石作・ぐい呑み『桜』口広
口径63mm×高さ50mm
付目約78g
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奥山峰石作・ぐい呑み『紅白梅』台付
口径59mm×高さ55mm
付目約80g
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奥山峰石作・槌目グラス
口径51mm×高さ92mm
付目約134g
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奥山峰石作・ワイングラス『バラ』
口径40mm×高さ140mm
付目約170g
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奥山峰石作・ワイングラス『カトレア』
口径40mm×高さ140mm
付目約150g
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奥山峰石作・打込象嵌グラス『冬桜』
赤:口径61mm×高さ132mm/付目約247g
黒:口径61mm×高さ132mm/付目約247g
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奥山峰石作・純銀製植木鉢1対
金色:
直径120mm×高さ70mm
付目約273g
銀色:
直径120mm×高さ70mm
付目約277g
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奥山峰石作・香炉『南鐐 雲水文』
幅:約95mm
高さ:約100mm
火屋の幅:約50mm
付目:約383g
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奥山峰石作・ループタイ「古代文」
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奥山峰石作・切嵌め象嵌カフス・タイピン
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奥山先生と弊社の関係
弊社は現在株式会社ですが、以前は有限会社でした。奥山先生とは有限会社になるよりもさらに前、
現社長がまだおむつをしていた頃出会いました。前社長とその弟(以下専務)の
兄弟2人で立ち上げて、職人としてようやく軌道に乗りはじめ、そこに中学校卒の住み込みの哲ちゃんが加わり、
3人で主に御店からの定番品の工賃仕事を請け負っていた頃、奥山先生も東京に出て来られ11年、
笠原銀器さんから独立して間もなく、仕事を探しておられたとき、絞り屋さんの紹介で弊社まで来られたそうです。
そのときのことを先生は
『絞り・挽物まで出来ていた銀製カップのパーツ6本分を預かり、1週間くらいで納品したら、翌日朝9時頃、
のちの専務さんがうちまでいらして、最初は何かクレームかな?と思ったけど、「仕事が丁寧できれいだと兄貴(社長)が喜んでいる、
今後内藤銀器は自社ブランドを製作したいので、弊社と専属契約をお願いしたい」と専務さんに言われたこと、
今でも覚えているほど、嬉しかったな』と懐かしそうに話をしていただきます。
時代はボーリングブームを経てゴルフブームがあり、銀カップが今では信じられないほど需要があり、
その黄金期を支えていただきました。ところがオイルショックで景気に陰りが差し、
追い打ちをかけるように貴金属の高騰、1g40円台で推移していた銀が360円まで跳ね上がり、
落ち着くのに4~5年掛かりました。銀カップの需要も、今よりははるかに製作してはいたものの、
全盛期に比べ3分の1程に減りました。
先生は弊社とお取引が始まって十数年経った頃、銀器組合の展覧会に酒器セットを出品されたそうです。
その際に、先生は「その時審査員だった田中光輝先生から声を掛けて頂き、
鍛金技術を習うため毎週土曜日の午後から夕方まで通い詰めたよ」と当時を振り返り、夜遅くまで仕事をしていたので
休んだ記憶がないとおっしゃっておりました。
そうして展覧会へ5年目の出品でようやく入選されたそうです。その頃は弊社の仕事と展覧会用の作品製作を両立されておりましたが、
ある時退路を断ち、お弟子さんに今までの弊社の仕事をすべて預け、作家活動を主軸として今日までご活躍されておられます。
そのお弟子さんですが、後に弊社に入社され、最終的には工場長となり後進の指導までしていただきました。
現社長においては仕事の取り組み方、考え方、作り方など影響を受け、功労者の一人として今でも感謝しております。
その後しばらく経ちましたが、昨今のインバウンド需要の高まりとともに純銀製湯沸の製作依頼が入りました。
ただ、今まで手掛けてきた製品とはあまりにも畑違いだったため、先生に相談し色々ご指導いただき、製作を手掛け始めました。
そんなある日、奥山先生から「私のところにも湯沸の製作依頼が入ったのだけど、手が空かないので、
私が監修するから内藤さんで製作してみない?」と声を掛けていただき、技術向上の意味も兼ねて是非やらせてくださいと
お願いし手掛け始めました。奥山先生は基本に忠実で、使い易さに至るまで大変厳しくご指導いただき、ようやく完成まで至りました。
先生は常々、「先代の社長さんや専務さんに返しきれないほどお世話になったので、何か私でお役にたてることがあったら相談してよ」
とおっしゃってくださり、ゴルフに誘っていただいたり、お酒の席を設けていただいたりと気にかけていただいております。
また弊社の社員が一人と、いくらか首をつっこみかけているもう一人、計二人、週末先生宅にお伺いし、ご指導いただいております。
(※現在はコロナウィルス感染拡大防止のため自粛中)
このように、奥山先生と弊社のご縁は今も続いており、奥山先生の歴史を語る上でも、弊社の歴史を語る上でも、
このご縁ははずすことのできない絆のようなものとなっております。
奥山先生の略歴
鍛金家にして人間国宝(重要無形文化財保持者)である奥山峰石氏の作品、略歴をご紹介します。
芸術品ともいえる奥山氏の作品を、ぜひご覧ください。
略歴
昭和12年 | 山形県新庄市に生まれる |
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昭和27年 | 笠原宗峰氏に鍛金弟子入り |
昭和52年 | 田中光輝氏に鍛金師事 |
昭和57年 | 日本伝統工芸武蔵野展奨励賞受賞 |
昭和59年 | 日本工芸会正会員認定 伝統工芸日本金工展 文化庁長官賞受賞 他二回 |
平成元年 | 日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞 |
平成2年 | 伝統工芸新作展鑑審査委員 山形県新庄市にて個展 |
平成6年 | 日本橋三越にて個展 伝統工芸新作展三越賞受賞 伝統工芸日本金工展鑑審査委員 |
平成7年 | 重要無形文化財保持者認定 日本伝統工芸展鑑査委員 東京都北区名誉区民選定 新庄市主催にて個展 北区名誉区民記念個展 |
平成9年 | 紫綬褒章受賞 |
平成10年 | 歌会始招待 日本橋三越にて個展 酒田市美術館にて北区、酒田市主催の作品展 |
平成11年 | 山形県新庄市名誉市民選定 新庄市主催作品展 |
平成12年 |
山形県立文翔館にて、やまがた人間国宝三人の会作品展 北区飛鳥山博物館にて北区教育委員会主催作品展 日本伝統工芸展鑑審査委員 |
平成13年 | ユネスコ国際ワークショップにて作品展示、講演 日本伝統工芸石川支部展審査委員 北区東十条区民センター壁画制作 |
平成15年 | 日本橋三越にて金属工芸五十周年記念展 国民文化祭新庄市主催にて作品展 奥山峰石と北区工芸作家の会創設 |
平成16年 | 伝統産業協会において、人間国宝展開催を提言協力 |
平成17年 | 日本橋三越にて小品個展 |
平成19年 | 旭日小綬章受章 |
平成21年 | 群馬県甘楽町五十周年記念奥山峰石金工展 |
平成22年 | 伝承者養成研修会 平成21年度・22年度 |
平成23年 |
北区、山形県、酒田市、新庄市にて金属工芸六十周年記念展 打込象嵌技法DVD自主製作 作品寄贈 高円宮家、文化庁、近代美術館工芸館、伊勢神宮、薬師寺、 山形県、北区、新庄市、酒田市、他55点 |
平成25年 | 切嵌象嵌技法DVD自主製作 |
平成26年 | 新庄市市政六十五周年記念作品展 |
平成27年 |
新庄市立萩野学園校章製作 新庄市へ岡本太郎氏デザインのトロフィー(奥山峰石作)寄贈 |
平成28年 | 奥山峰石と北区工芸作家展 十五回記念展 |
平成29年 | 大谷美術館(旧古賀庭園内 洋館)にて奥山峰石傘寿記念展 |
平成30年 | 都民栄誉賞受賞 |
現在 | 重要無形文化財保持者 日本工芸会参与 東京都北区名誉区民 山形県新庄市名誉市民 |