できるだけ先輩や成功体験のある方とお話すること


毎日暑いですね。先だっても超久々で業界のコンペに参加してきました。暑いのなんの。
無事に帰宅できたことに安堵しましたが、舐めたらあかんですわ、ほんとうに。
そのゴルフの帰路の際、業界の大先輩とご一緒させていただきました。色々昔話を致しましたが、極め付きは、今日参加されていた方より、その御父上とよくゴルフにお酒にお付き合いされていたそうです。
お話の中で、職人さんの減少に歯止めがきかない、まずは足元ばかり見るのではなく、先々を見越して手を打たないとだめだよね、と申しておられました。

おっしゃるとおりだと思います。
私はライバルと呼ぶ法人や人、できるだけ身近な存在ではなく、もっと消費する先や将来的に目指す方向の中で、見つけていこうと考えております。例えば、昔は花形だったゴルフ場の記念品、同業者が安価でくるかも?と意識して利益を減らすより、価値のある物を、ゴルフ場の支出先である消耗品や流動性の高い分野との予算分布で争う方が、考え方としては意味があると思っております。
ただ身近な存在で、よく見ておかなければいけないことは、成功したところと廃業したところ、何が原因でそうなったかを検証することだと思います。

以前はコロナ禍も手伝って、会合の参加を見送ってきましたが、参加することで諸先輩方に経験談や助言を賜ることで、まだまだ自分が成長できていることを、実感できるようになりました。
何事も比較することは必要ですよね。
では私が、この業界に入った頃と今を比較すれば、何故、記念品業界が衰退しているか、見えてくるかと思います。
まずは職人さんが激減しました。それと、この業界に携わる方々の専門知識が退化していることに気付かされます。
以前は、問屋さんの社長さんは勿論、社員さんも、ちょっと誇張した表現になりますが、やかましい方が多数存在し、随分と怒られたもんです。でも現在は、どうやって製作しているか、出来の良し悪しも解らないのでは?と思う程、素人っぽくなっております。
これは間違いなく、外国製の安価な記念品を流通させたことが要因で、簡単に販売ができる、しかしマイナス面もあり、1つあたりの予算が激減しました。
一度、楽を覚えたら、もう元には戻りません。今までと全く異なる分野に活路を見出すか、流通経路の大幅な見直し、これを同時進行で付き進めていかないと、記念品業界のπは、大幅に縮小されると思います。例えば直径10センチの円、80%縮小すれば、面積は64%になります。それが球なら51.2%の体積になります。
できるだけ、そうならない為にも、物価が上がれば、予算を上げてもらう、それができないなら、間に入る業者を減らしていく等、今すぐ出来ることから着手しないと、お先真っ暗だと私は考えております。しかし危機感が全くない方、相当数存在します。おめでたいとしか、言いようはないですねぇ・・・。

そこで弊社は違う環境への移行を真剣に考え、新製品開発は、企業団体向けから個人消費用に完全にシフトしました。新製品が出せないところは、今後どうなるか?見守っていくしかないようです。