職人さんを廃業に追い込まないために


皆さんお元気ですか?
私は久しぶりにお会いする方から「痩せましたね」とか「お病気ですか」と言われますが、
ただ小さくなっただけ(身長も3年前から1センチ縮みました)で、特に体調は悪くありません。
ただコルセット無しでは歩行も難しい状況で、
遅ればせながらも腹筋背筋を鍛える覚悟が固まったところです。

そんなわけで、私の体重は、ここ5~6年で10キロ弱減少しましたが、貴金属は急激に高騰しております。
できるだけお客様にご負担が掛からないよう鋭意努力しておりますが、
年間の平均値でいくと、1g相場税抜きで金は2020年が6,121円 銀は72.7円、
翌年が6,396円と92.08円、次年が7,649円と94.22円、昨年が8,834円と108.31円、
そして2024円5月末までで、10,692円と126.97円現在は2024年平均値を大幅に上回っております。

また高騰しているのは材料だけでなく、職人さんの工賃やウッドショックからケースや木台も
大幅に価格改定要望が入ってきております。

今まで弊社は銀行から融資を受けてでも、資金面を潤沢にして、
相場をはり、安価の時に材料を仕入れ、ストックする。
また、7月から値上がりという案内が入れば、その前に丸1年分の仕事の発注を掛け、
価格改定において同業の中でも一番遅い対応を心掛けておりましたが、
流石に弊社のみの努力で対応できる範疇ではなく、
職人さんの廃業に拍車がかかることをかなり危惧する事態となってきました。

単価が上がる=商品変更、商品が小さくなる、あるいは形状が変わるとなれば、救われますが、
安易な発想で安価な海外産品となれば、恐れていることが現実になりそうです。

そこで私共の提案は、消費者はどうお考えになっておられるか?をしっかりヒヤリングし、
可能性が1%でもあるなら、しっかり対応していく。
要するに、考えるべきは間に入るお客様の顔色ではないということです。
最悪なのは自分のストレス回避を優先し、会社にストレスを掛ける。
売上利益を減らしても、言い難いことは言わないで商品変更を提案する。
あってはならないお話ですが結構存在します。これが日本の経済が成長しない一番の原因だと思います。

先ほど1%の可能性と書きましたが、東京から大阪まで記念品を30分で運んでと言われれば、
流石にNoです。でも2時間半になればチャレンジする意欲が湧きます。
仮に1時間半が限界なら、お互いが半分ずつ足を運べば、手渡せます。

貴金属高騰は我々の努力で対処する術はないなか、何をすべきか?
それには問題定義を自分達だけで抱えるのではなく、業界を巻き込むことが重要かと思います。
または新たな業界への進出等々、真剣に考える時が来たようです。

逃げずに、ぶれずに、真正面から取り組んでまいりますので、ご支援よろしくお願い申し上げます。