雇用調整助成金の使い道
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
“今年もまた頑張っちゃうぞ“って意気込んでスタートする予定でしたが、新たなオミクロンという難敵の出現で、幾らか手鼻をくじかれておりますが、粛々と今できることに計画性を持って過ごしていくしかないと考えております。
その中でリモートを政府もマスコミも推奨しておりますが、我々製造業でいくら知恵を振り絞ってもリモートでは生産力は限りなく0に近くなります。
それは道具や機械が使えない。また仕入先に持ち込まないと完成に至らないし都度発送では納期面のデメリットも出てくるし、1+1=2+αという組織で動くメリットが壊滅状態となります。
そこでなるべく電車が混まない時間帯での時短労働にシフトしておりますが、それだけでは対処が困難なので、この際だから、雇用調整助成金を、できるだけ道具や機械の見直しや新たな機械の導入資金に充てて、生産力を上げる、または品質を上げられるよう現在取り組んでおります。
先日もオーダーメイド記念品(酒器)の受注が入り、工程の途中で私に確認のための報告がありました。
その時の会話が
「さすがにこれは重過ぎる」
「重い分には高級感があって良いのではないですか???」
「駄目駄目、使い勝手が良くない!
酔っ払ってくると握力が無くなるから、これだと持ち辛くなる。
今からでも付目(重さのこと)を落とす加工を一工程入れてください」
「わかりました」
「前にも言ったけど、クレームが来ない記念品を製作するのではなく、お客様に喜んでいただける記念品を製作するのが最終目的だからね!」
続けて
「アイテムにもよるが、特に実用品においては、このくらいの重さだろうと思って持った際、軽いのはまったく駄目だけど、見当違いに重くても駄目。幾らか重いなあというくらいが丁度良いから」
そして
「これもミスの一つだよ、材料取りの際、付目を気に掛けておれば、一工程入れずに済んだし、板加工代も無駄になったよ。
一度目の失敗は咎めないけど、同様のミスは今後繰り返さないよう、しっかりと学習して頂戴」
こんなやり取りが、つい先日ありました。時短営業下では特に、
「ロスを無くす=計画性」だと思います。
時間を無駄にしないように、そしてまずは社員が皆元気に過ごせることを念頭に、今年も精一杯頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。