物価の上昇とサラリーを上げる=卵が先か鶏が先か


日本は何故コロナを抑え込めているか?
上手くいかない時は菅さんにバッシング、上手くいったら今度は賛辞を送ってあげたいと考えるのは私だけでしょうか?

そのコロナですが、経済において大きな影響を及ぼしました。ただ少しずつ回復基調へと移行しております。
アメリカでは雇用が回復し、今度はインフレ問題が表面化されてきました。以前は物価が高い国というイメージだった日本、でもいつのまにか物価が安い国になってしまったようです。
確かに新たな試みに対し、国家を上げての支援が少ないということをよく耳にします。でもそれだけでしょうか?

政府の梃入れ以外にも出来ることはあり、人に責任を擦り付けるだけでは何の解決にも至りません。

記念品業界は、個人消費に比べ、法人の予算が上がらない傾向があります。景気に大きく左右されるのは理解できますが、それとは別の理由が隠れていると思っております。
それはネット販売が進む中、まだまだメーカーからエンドユーザーの間に問屋・二次問屋・小売店などが入る環境が他の産業に比べ多いのではと推察致します。
そのことで商品知識の乏しい、または言いにくいことは言わないで済ませたい、だから言いやすい仕入先さんへ前回と同じ単価でやってと無理難題を言ったり、買い手市場が長引いていることも拍車をかけていて、Noを言うものならすぐにライバル企業の名前をちらつかせます。

それがエンドユーザーさんの要望なら仕方がありませんが、途中のプロ意識が全く希薄な方が(クオリティー・スピード・コスト)で常にコスト(一番安直で誰でもできる)しか考えない=中国産品という図式が我々業界では主流となっており、予算の維持どころか大幅縮小へと拍車をかけております。ユーザーさんの意見を聞くのではなく、言い難いから言いやすい環境を整えてという、身勝手な言い分が先行する、だからサラリーが増えて来ないというのも一因だと個人的には考えております。

物価の上昇=サラリーを上げる

現在、弊社においても原材料の高騰、職人さんの廃業に伴う価格高騰などから、前回と同単価で対応することが難しい状況です。価格改定に至るまで、他社さんと比較にならないくらい、自社で努力も重ねてきましたが、さすがに厳しくなったことを半年前から丁寧に説明しても、全く理解できない方、残念ながらいらっしゃいます。これからは人材育成を率先して行い、今までお世話になったお客様や仕入先様だけに留まらず、ネット販売の促進、またはエンドユーザーさんまでの距離を縮めることで打破していくしかないと考えております。

そんなことを考えていたら、もう年末のご挨拶、段々と一年が短く感じられるようになってきました。
今年も大変お世話になりました。お体ご自愛なさって、良いお年をお迎えください。