やっぱり仕事は面白い


オリ・パラリンピックも終了しましたが、未だ緊急事態がとけません。
弊社でも時短営業が続き、生産数減少に悩まされておりますが、今は社員さんの感染リスクを避けることを優先するしかありません。

そんな中、会社の業績のことや身内の体調不良など、頭が痛いこと山積ですが、それを忘れるくらい忙しいので、気が紛れ、かえって前向きに考えることができております。
ただ外呑みも約1年近く自粛が続き、ゴルフも暫く遠ざかり、ストレス発散は休日、仕事しながらの好きなつまみでお酒をちびちび嗜むくらいですかね。

先日も、以前に銀製マウスピースのオーダーメイド記念品を製作させていただいた方が、
「新たに作ってもらいたいものがあるけど、引き受けてもらえますか?」とご来訪されました。
ハーモニックバーという管楽器のパーツでそれをジョイントできると音質が変わるそうで(奥が深く、上級者だから行き着く領域だと思います)この世に存在しない、しかも自らが考えたフォルムでの製作のご依頼を頂戴しました。

このお話、楽器屋さんにも相談されたそうですが、難色を示されたそうです。
今回、初回の打ち合わせは私が対応しました。
白と黄色の2種類の製作、白は銀製、黄色は真鍮製。素材の硬さが異なるから音色も変わるのでは?だから楽器を置いていきます。急ぎません。そして予算も具体的に提示していただきました。
ここまで聞いて、受けない理由が見つかりません。
まあ最初から断るつもりもありませんが、難しいかなとも思いました。でも参考画像を見ながら社員と話しているうちに、光がさしてきました。そこで2回目以降から最後まで、工場長と学生時代に管楽器経験のある女子社員の2人に、ユーザー様とのミーティング、製作すべてを任せました。

これは考える力が養われます。その後何回か試行錯誤を経て無事完成まで至りました。そして弊社ショールームでお披露目です。喜んでいただけたようで、私共の一番嬉しく、またやりがいを感じる場面です。
その際、今回のオーダーメイド記念品をHPの製作集に掲載する件でも快諾していただき、前回製作させていただいた、
「銀製マウスピース、もっとコマーシャルしたら、欲しがっている方、かなりおられるから、日本に限らず世界から問合せが入りますよ。だって製作してくれるところがないですから」

この余韻が覚めぬ中、私は社員に言いました。ご来訪され、お申込み、そして取りに来ていただきお代まで頂戴、そのうえ満足して感謝の言葉もいただけた、このような方を神様と呼ばずに何と呼ぶ?感謝以外の言葉が見付かりません。
こんな経験が私の心の健康を維持できる要因です。やっぱり仕事は面白いですね。

こちらが今回製作させて頂いたハーモニックバーです。

真鍮製ハーモニックバー
真鍮製ハーモニックバー
 
銀製ハーモニックバー
銀製ハーモニックバー

ハーモニックバー開発風景
開発風景1
 
ハーモニックバー製作風景
開発風景2


こちらが以前製作させて頂いたマウスピースです。
ハーモニックバー製作風景