東京オリンピックを観戦して
ついに東京オリンピックが開幕しましたね。
そんな中、東京の1日のコロナ感染者数は最多になっていて、今後が心配されます。
しかし、バッドニュースでうんざりしていたところに、連日のメダルラッシュ、涙腺が脆くなっている私は右手にロックグラス、左手にハンカチを持ち声援を送っております。
競技にも釘付けですが、日本人らしい振る舞いも垣間見られ、清々しく感じられます。
例えば、礼に始まり礼に終わる、武道館会場で行われている柔道で金メダル確定後、正座して礼をして畳から降りました。似た光景が、そうマスターズで松山選手のキャディーさんがピンを抜いて一礼した場面がフラッシュバックしました。これはコロナ禍で開催してもらった感謝と相手に対するリスペクトが集約されていて、心が震えました。
今回、リオデジャネイロオリンピックからのリベンジ、13年越しの連覇、史上初の兄妹同日金メダル等のニュースの中、ここまでの挫折と絶望、そしてコロナ禍で延期、また開催できるか、数々の不安要素を抱えながら、報われた選手達の歓喜の表情、そこまで辿り着けるまでサポートしてくれた方々への感謝の言葉、どれもハンカチ無しでは見られないほど感動を覚えました。
そしてメダル授与です。偉業を称えるハイライトです。
仕事柄、我々もそれらの場面によく遭遇します。オリンピックはメダルを用意してありますが、後日記念品を贈呈する場面も存在します。
その内容は偉業であったり、業績を著しく上げた方だったりと様々ですが、その記念品製作に携わる人が、仕事の一環で対応していて、敬意とか尊敬とか、まったく受賞者に対するリスペクトがないのが残念です。
記念品製作は鮮度が大切で、なるべく早く手元に届くよう配慮するべきだと思いますが、言われたからリスト作りました。といった具合なので気が抜けた炭酸くらい鮮度が落ちます。
コロナ禍で東京オリンピックをテレビ観戦していて、ふと現実にかえった時、こんなことが頭をよぎりました。
やはり自分を追い込み、限界まで近づいた者だから素直に出る「感謝」という言葉、今日もその場面に遭遇できればいいなと思いながらテレビ観戦します。