プレートとリングプレート
弊社は主にゴルフをメインとしたスポーツの大会の表彰・記念品の
製造をしてきた経緯があり、特に銀カップ、トロフィーを手掛けて参りました。大きな大会のトロフィーには本杯とレプリカがあります。
本杯は代々使用する持ち回りのカップで、表彰式などで渡す大きなものです。
本杯は優勝者などに差し上げることはないため、別途レプリカカップを用意し、記念品として差し上げます。
ほとんどの場合、レプリカカップは本杯を小さくした形状をしています。
本杯にもレプリカにも功績を彫刻したプレートを付けます。
プレートとは、大会の名前、功績、日付、氏名などを彫刻し、
トロフィーの台の部分に取り付ける板です。
功績を刻むことで、記念品を記念品足らしめる重要な役割を持ちます。
本杯には本体に大会名が彫刻されていることがほとんどですので、
プレートには「〇〇年 □□ 殿」のように歴代優勝者を同じプレートに刻んでゆきます。
一方レプリカカップのプレートには大会やコンペの名前、
日付や名前、功績などを刻み、優勝者などに渡します。
「第〇〇回 □□大会 優勝 △△殿 2020.12.17」
のようにします。
プレートには通常のプレートの他にリングプレートと呼ばれるものがあります。
リングプレートは台座にすっぽりとかぶせるタイプのプレートです。
職人の間では「台巻き」、「かぶせ」などと呼ぶこともあります。
弊社ではリングと呼んでいますが、一般的でないため、
新入社員は指輪のことと勘違いしてしまいます(汗)
本杯に用いるリングプレートは大きく、彫刻スペースも広いため、
長い間使用できます。
優勝しプレートに名前を刻まれると、十年、百年と名を遺すことができ、大変な名誉になります。
板状のプレートよりも製作は大変ですが、カップの重厚感も出るので、
特に本杯に使用されることが多いです。
一方、板状のプレートは比較的短納期で製作でき、
簡単に郵送できるため、
大会と表彰式などのスケジュールがタイトな場合に便利です。
プレートはまず裁断機で任意のサイズに切断します。
穴あけ位置をケガキ、ポンチを打ちドリルで穴をあけます。
銀製の証、刻印を打ちます。
角が危ないので少しだけ丸くし、きしゃげでかえり(バリ)を取ります。
研磨して完成です。左・研磨前、右・研磨後
小さなプレートはレプリカカップ以外にも様々な用途があります。
大会以外にも、個人様でもお使い頂けます。例えば、
ホールインワンのお祝いとして記念トロフィーを贈るときに、
プレートにゴルフ場名、コース名、使用クラブ、ヤード数、達成日、達成者名などを刻むことで、世界で一つの記念品となり、
大変喜んで頂けます。ホールインワン記念トロフィー
本体のトロフィー部分に比べクローズアップされることのないプレートですが、記念品に必要不可欠なものなのです。