銀製寿司桶

銀のさら様より、エイプリルフール企画で使用する銀の寿司桶の製作をさせて頂きました。

銀のさら様はいつも面白い試みをされており、遠目から面白い企業様だと拝見しておりましたが、まさかお声をかけてくださるとは思わず、驚きました。
大変やりがいのあるお仕事で、楽しく製作させて頂きました。
本当にありがとうございました。

それは1月のある日、一本の電話から始まりました。
電話が鳴り、「寿司桶つくれますか?」と聞かれる

寿司桶???
あのお寿司の入った容器のことだろうか・・・

と思いつつ、「できます!」と元気にお返事。


何はともあれ、実物を見ないとわからないので、銀のさら様に実際に注文してみました。
本当の寿司桶(お寿司が入っている)
(×7人前)

空っぽになった寿司桶
まずは本来の主役を美味しく頂き、
今回の主役を観察、観察
実際の寿司桶を横から見る


そして採寸。こことこことこことここを測ったら・・・・
寿司桶の図面

銀の板を丸どりしているところ
丸く切って

はい、できた!!
出来上がった銀製寿司桶を弊社の職人が持っている




なんて




今回は空洞(弊社ではガラと呼んでます)で製作しました。
銀そのもの(ガラに対してムク)で作ると材料がものすごく必要になり当然重量も金額もとんでもなくなってしまうため、加工は大変ですが、ガラで作ることにより現実的な予算と重さに仕上げました。
お取引させて頂いているヘラ絞り職人さんと入念に打ち合わせをし、途中まで絞って裏返し、反対方向に絞るという方法で製作して頂きました。
寿司桶のフチから底に向かって壁がハの字になっていたので可能でした。
寿司桶の図面、ここがハの字
製作途中の銀製寿司桶(裏面)
絞り上がった寿司桶の裏面。これと底面を溶接します。
絞り上がった二つのパーツ
※当て金が写っていますが、今回は鍛金で製作しておりませんm(_ _)m
採寸した図面からサイズや仕様を若干変更しました。

寿司桶、組み立て前
中心に大きな丸い穴があるのは、桶の底面を平らにしたかったからです。くり抜く前は微妙な凹凸があり、磨くと如実に現れます。
「銀のさら」様のロゴをビシッと彫刻したかったので、一枚丸い板を別で製作し、鏡面に磨き、最後に上から設置しました

そして完成!!
銀製寿司桶の完成図

見た目は単純な形ですが、色々考える部分があり、私どもも勉強になりましたし、何より楽しんで製作させて頂きました。
ありがとうございました。



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