コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
先日東京に雹が降り、私の愛車は屋根のない駐車場に停めてあるため、ボコボコに凹み少し
落ち込んでおりますが、皆さんはお元気ですか?
そんな猛暑のある日、書面が届きました。1つは廃業の案内、もう1つは15%のコストUPの通知、
どれも明るい話ではございません。
前者は、同業の若い経営者に声をかけ、廃業される方から色々なノウハウを吸収する目的で足を
運んでもらえるか確認し、2つ返事ではありませんでしたが廃業される方にも了承いただき、納期・
品質・単価面で、できるだけ対応できるよう手配させていただきましたが、後者は残念ながら他の
選択肢がなく、訳をお話してお客様に便乗ではない価格での値上げをお願いしましたが、数少ない
ですが、もう少し抑えてという要望が入ります。
何故その先のお客様にお話しないのか?と思うでしょうが、私共もそうでした。我慢できるのであれ
ば、これだけ不景気だから自分達の企業努力で対応しようと、ところが弊社も数年前に赤字にかなり
近づき、社員さんは頑張って働いてもらっているのに、売上を上げても利益が伴わない=経営者の
資質の問題、ということに気づき、思い切って先様にお話して今日に至っております。
今回、この一件で了承いただいた業者さん全てが、お客様にほとんど転嫁せず、吸収するおつもり
かと想定しております。私共の5〜10年前と酷似しております。まだ体力があるからできることですが、
だんだんボディーブローとして効いてきます。
では弊社がコスト面で相談できるようになったのは、すでに徳俵まで追い込まれていたので開き直り
が一番の要因ですが、その後の方針は新製品の開発、在庫力、提案力、簡単に諦めない等、同業他社
との差別化を推進したのと、今までのノウハウで対応できる新しい産業への新規開拓が図れたから
だと考えられます。
つまりは武器です。
でも人はご飯が食べられている間は、なかなか自分を追い込みません。食べられなくなって初めて、
自分にはこんな能力があったのだということに気付かされるのだと思います。
まだ新規開拓も始まったばかりですが正直楽しくて、わくわくしながら毎日過ごしております。
人に想いを表現する記念品製作が現実となってきました。
この暑い夏、現場の若い社員さんには負荷がかかりますが、「品物が営業する」という記念品を製作
する命題を出しております。
また完成しましたら、このHPで掲載いたしますので、よろしくお願い致します。
まだまだ酷暑は続くと思いますが、どうぞお体ご自愛なさってお過ごしくださいませ。