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コラム 銀ちゃんの『銀が一番』

6月は弊社の決算月です。2016年度は前年度に比べ売上においては減少しそうですが、

利益率の低いお仕事を少しセーブしてというより、自然にそうなって、その分少し先を見据えて

新製品の開発を手掛け、その成果が徐々に現れてきて、利益は前年並みに出せるかな?と,

希望的な観測をしております。

その新製品ですが、一昨年度からお取引を始めさせていただいたお客様と色々お話し、当初は

コストを抑え量産の要望が入っておりましたが、しばらくして潮目が変わりました。私は安いからと

いって2個はお買い上げいただけない、だから同業者の方がご覧になっても出来や形で揶揄されない

自信を持ってお勧めできる記念品を製作することで、他社との差別化もはかりたいと伝え、共に目標

に向かっていたら販売数は増えなかったけど、売上は大幅に伸ばせる事ができました。

そうしていると他からもお話が入ります。

ただ手作りなので沢山は製作できません。

そこで弊社は今までの業者さんに迷惑が掛からなくて余裕があったら私の好きな形や技法を用いた

記念品を製作してみようかと考えておりました。そんな最中、他のメーカーさんのお写真をお持ちに

なり、これと同じ物を作成したら、おいくらになりますか?とご来訪されました。 私は前もって

お気を悪くなさらないでくださいと前置きしてから、そんな量産品は弊社で製作する予定はない

こと、また高額商品を販売されるのであれば、他の商品との違いが説明できなければ販売まで至ら

ないことを申し上げました。

 

そのことを新製品開発の件で相談にのっていただいている重要無形文化財鍛金保持者 奥山峰石先生

にお話したら、「社長は食べるのに困ったことがないから言えるセリフだよ」と「たまには怒らない

とね、勘違いされたらいけないから」と申されました。

確かに産まれた環境に恵まれているのも否定はしない、ただ信念は曲げたくないこと、量産できる

体制にないこと、またそれ以前にそのお客様とお会いした際、何故弊社に?とお聞きしたら販売

される相手先さんが良質の記念品を探しておられるので色々調べてここに行き着いた旨のお話が

あったこと等、また記念品を買い取っていただくなら、ご要望の品を作成しますが、連れてこられて

お見せして販売という流れなら、私の好きな物を製作したい。仮に上手くいかなくても人の責任では

なく納得できるからとお話したら、「もっともっと他で製作された品を見て作り方や姿、形を勉強

しなさい」と叱咤激励を賜りました。

 

前に戻りますがご来訪のお客様がお持ちになった写真の品と弊社の品の違いがどこにあるか、実物を

ご覧いただき1つ1つ説明させていただきました。 「何事も勉強ですね。私共に見せられる記念品が

完成したら、是非ご一報お待ちしておりますよ」と申してお帰りになられました。 自分の好きな物を

手掛け、それを期待していただけるお客様がいらっしゃる。

どれだけ有り難い環境であるか、感謝感謝の毎日です。

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