コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
日が沈むのがずいぶんと遅くなりまして、活動時間が広がりましたが有効に使っておりますか?
私は今月2〜3日お休みをとれましたが、それもハードなスケジュールだったので、少々お疲れモードです。
さて今月は弊社にとって年度末となります。昨年の秋頃から大変忙しく、また自分自身が成長できたのかなと
思う一年でした。
それには理由があって多くの新しい出会いがありました。
ほとんどがご来訪であり感謝以外言葉が見付かりません。
しかし今から10年ほど前、業界に閉塞感が漂い、新しい分野を開拓できないかと想い、このHPを作成致しまし
た。
それが数年前からようやく芽が出て、そして実が結べたのかなと思っております。
HPができる前は必死に駆けずり回り、お話を伺い、提案書を書き一喜一憂しておりました。顧客の新規開拓よ
り新規案件を優先しておりました。
でもそれには限界を感じました。何故なら業界の中でかなり温度差があるからです。これだけネットで物が
流通しているのに製造元からエンドユーザーまで片手で足りるかどうかの数社が挟み、時には記念品を全く
見ずに伝票だけ通過する、そんな業者さんの言い分が優先される。
こういう図式だと、以前からのルートのみが命綱で新規開拓はしない(それでもご飯がたべられるから)
つまり何年経っても意識レベルも上がらないし設備投資もしない、これでは他の業種に大きく取り残されてしま
うと危惧し、ご飯が食べられなくなる前に行動を起こしました。
そして現状ですが予想していたように他の業種に大きく置き去りにされております。
個々の能力に問題があるのではなく、狭い業界ゆえの起こるべきことだと思います。誰もが追い込まれれば
火事場の馬鹿力を発揮します。新規参入が全くないと相手(ライバル)は同業種しか見えず、他からみたら中
小零細の小規模でも、この業界では大手となり、その中で取った取られたの攻防をしている以上、常に新しい
ライバルが出現しているところとは比較になりません。
今回HPを製作して一番感じたのは、ライバルは同業種ではなく他業種なのです。
つまりは我々業界で分配されていた予算がどんどん減少して、他の分野に分配されてしまっていることに気付
きました。
それから私の考え方は大きく変わりました。いかにユーザーさんのご要望に沿ったご提案ができるか。これま
での予算重視だけでなく、その他で品質、納期のどれを求めているか。それがようやく結果として現れてきて
、厳しいご指摘を頂戴したりもしますが、時には心温まるお言葉を頂戴できたときは今までの辛い事が吹き飛
ぶくらいの気持ちになり、楽しめながら毎日過ごすことができております。
そもそも記念品とは、自分へのご褒美として、また差し上げるのであれば、日頃の感謝の気持ちを伝える意味
合いで流通するものかと思います。そこには過去から未来へのストーリーがあります。
その事に気付かされたのは修理を通してであり多くの経験を積ませていただきました。
その経験を新製品開発やオーダーメイド記念品製作に役立て、他業種から予算を少し分けていただける付加
価値の付いたご提案を心がけて、来期も明るく楽しく、時には厳しい職場環境を築けていけたらと考えておりま
す。
今期も大変お世話になりました。また来期もどうぞよろしくお願い申し上げます。