コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
5月もGWが終わり、ようやく落ち着いてきたかと思いますがお変わりありませんか?
私は慢心と申しますか先月末にゴルフに行った際、北風が物凄く強い日でそれからまた花粉症との戦いが始
まってしまい、3月より酷い状況に。もう少しおとなしくしておけばと後悔しております。
さて話は変りますが、今回は修理をテーマにしてみようかと思っております。
弊社HPのトップページにご案内させていただいております、修理に関する休止の案内ですが、正直全てお断
りしている訳ではありません。では何故休止に至ったかですが2つ理由が発生しました。
1つは弊社の問題であり対処の仕方によっては対応も可能ではあるのですが、もう1つは先様にありました。
弊社の方は過去からさかのぼると、まずは自社の職人が1人抜けたこと(体調を崩しためで、忙しくなると疾風
のように現れて助けていただき去っていきます)と外注先の大幅な減少が原因です。だから着手するのに時間
が必要で、お時間がかなり掛かってもお許しいただけるものは今でも対応しております。それと有り難いことに
以前は畑で野菜を製作していたのが果物もと、何を申し上げたいかというと既存の業界以外に、我々のノウハ
ウで対応できる新しい業種への広がりがあり、種まきしてから5年かかりましたが、お蔭様でこの1年忙しく送る
ことができました。感謝という言葉しかありません。これが弊社の方の問題です。
次に先様の方は、毎日のように電話だけで修理できるか?おいくらか?と連絡が入り、弊社で製作していない
物をどうやって見ないで修理できるか、またお見積りなどできるわけもなく、忙しい中その対応に疲れてしまっ
たからです。そこでHPにうたったわけですが、今もなお電話が入ります。パソコンが得意でない方もいらっしゃ
るかと思いますが、面倒くさいからという理由の方も見受けられます。正直修理は儲けるためではなく、アフタ
ーケアができないなら銀製品は販売するべきではないという信念で対応しております。
どうかそのあたりご理解いただけますと有り難く存じます。
そんな中つい先日も古い銀カップの件でお問い合わせいただきカップが到着しました。甲台が曲がっていて確
かに銀製でしたので修理ができること、それと細かくお見積りをメールにてご案内しましたら、翌日お電話を頂
戴して何故そこまで修復されるのか聞くことができました。そのカップはご依頼された方の娘さんの名前が刻ん
であるカップで、今から30年ほど前に若くしてお亡くなりになられたそうで、大好きだったソフトボールの大会用
としてその子のお年玉や貯金から製作した銀カップだそうです。
そう伺うと私も返す言葉を一瞬失いました。せめてできること、それは1つ1つの記念品には思い出がありストー
リーが存在します。それを思い浮かべて想像して対応させていただきますとお返事しましたら、受話器の向こう
から「ありがとうございます」と振り絞るように言葉がつまりながら返ってきました。思わず私も涙がほほを伝わ
りました。
やはり記念品には思い出があり、できれば修復したいという方もいらっしゃるのです。
HPの修理につきましてご案内をもう少し具体的に表現して対応させていただこうかと考えております。修理だ
けでなく全て相手先が何を思っておられるか、どうしてもらいたいのか等考える、想像することが大切だと思い
ます。
会社のスキルを上げる=人間力を磨く
が一番の近道だと信じ、まず基礎となる挨拶から徹底して厳しく指導しております。
ありがとうや申し訳ありませんを言葉で表現する。当たり前のことですが、基本にたちかえり表現することで得
るもの(相手先に伝わる・ミスを次は起こさない等)が必ずありますから徹底させます。そういう意味では、やは
り人柄が大切だと思います。
そうすれば仕事も楽しくなります。
そのためには私が一番頑張らなければ指導する立場にはなれません。
今後も皆で力を合せて頑張っていきますのでよろしくお願い申し上げます。
