コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
いよいよ本格的な春の訪れですが、お変わりありませんか?
私は健康診断の結果が芳しくなく、心を入れ換えて日々節制の毎日です。
そんな中熊本を震源にする大地震がおきました。一日も早く安心して生活できる日が訪れることを心よりお祈り
申し上げます。
そんな中、弊社も毎日格闘しております。そのわけは新規顧客の開拓、ならびに既存の顧客先様からの新規
案件がないと会社が成り立たないからです。
つまりは昨年頂戴した案件で自分等がミスをしなくてもなくなってしまう案件があるということです。
私共でできること、事前に担当者への呼び掛けやコストが上がらないための企業努力で昨年と同単価でお願
いしても案件がなくなることがあります。
これ以上他に手立ては思い付きません。
弊社も昨年度は10%を超える売り上げの落ち込みがありました。弊社にとって2番目に多い顧客先でしたが、
私のモットーは仕事を楽しむですから薄利で義理も人情も感じられないところに人手をかける必要がないと思
い英断しました。そのお陰で今期はその落ち込み以上に回復できそうで、それだけ新規案件が入ったという証
で、久しぶりに忙しいと感じたここ1年でした。
先日も弊社の営業に対し恫喝するような態度を取る方がおり、以前にも仕入先の担当者にミスをしたからといっ
て土下座をさせて誤れと強要していたそうで、しかも自分より20歳くらい先輩に向ってです。私は社員に今回の
事情を聞き、お引き受けしたのだから何がなんでも間に合わせなさいと伝えました。
この案件は元々違う業者さんで手掛けていたのを、強度面の問題から今の顧客先に変わった記念品で、特殊
な仕上げなので製作ルートも限られてしまうのです。
今回は納期がなく、例えると東京・大阪間を60分で行けというくらいで、菓子折りを持って一軒一軒お願いして、
また現場でも手を開けさせて2人がかりで製作しました。ところがここに薄い傷があるとか、仕上げにムラがある
等クレームばかり、そこで解りました。営業の力量が「?」納めるには作り方等勉強して、それを丁寧に説明す
れば何の問題もなくクリアできるのに、それは以前の業者さんと同じ仕上げ師さんにお願いしておりまして、内
藤さんに代わったら滅茶苦茶うるさくなり、コストを上げさせていただかないと受けられませんと言われてしまい
ました。つまりエンドユーザーさんがクレームを付けているのではないなと。
何とかこの記念品も無事納まり、次は原価をあたって仮に利益が伴わないなら相手先に断ってもらうよう仕向
けなさいと指示を出しました。
人柄の悪い人と向き合うと利益も薄くなるし、何より仕事が楽しくできません。
お陰さまで昨年からお互いに感謝できる環境で私はお仕事させてもらっています。有難いことです。
そんな事情も手伝い、修理の案件も納期がない場合はお断りさせていただいております。申し訳ありません。
銀製品は長くお使いいただく、そのためにはアフターケアは必要で修理をお引き受けしないなら銀製品は販売
するべきではないと考えております。
またいつか復活させようと思っておりますので、よろしくお願い致します。