コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
今年は都心では積雪が少なく、雪かきはせずに終われそうで、腰痛持ちの私はやれやれですが、これからは
花粉症との戦いが待ち受けておりますので、しっかりケアをして過ごせていければと思います。
さて今年に入り、幾つかイレギュラーがおきましたが、その都度考えさせられるのは何故ここに至ったか?です。
理由は必ず存在します。それを検証することが大切で、そうでないと次に繋がりません。
イレギュラーは防げるものと、予測が難しいものが存在します。いかに匂いを嗅げるかが問われます。それは
予習と復習を常に実行することで、経験値が上がってくるものだと考えております。
ただ一番大切なのは、個人の考え方だと思います。先日もサンプルをお貸ししましたら凹んで返ってきました。
単品の銀製品です。その物を見るだけで、扱った人の気持ちが読み取れてしまうのです。
職人の魂のこもった品も、これでは販売まで辿り着かないなあと落胆してしまいました。日頃何を思っている
か、気持ちが記念品に乗り移るのです。だから形や体裁を装っても、すぐにメッキは剥がれるのです。感謝は
心から想うことで相手に伝わります。
先日も業界の仲間と談笑していた時、ふとある担当者の名前が上がり、例えでいくと東京から大阪まで30分で
行ってといった内容を申してくるそうで本人は仕事が暗すぎて、その事に気付いておらず、しかも横柄な態度だ
から時には断りたくなると愚痴っておりました。正直わたしも同感で、そこの社長さんがどんな言葉を発しても、
直属の部下の言動から腹のなかは見透かされ、そこに感謝という気持ちは感じられません。顧客先にかなり
の重心が掛かって仕入先はというと協力工場ではなく、まさに下請けなのだと思います。
これは昨今、職人さんが激減してきている一因だと思われます。
お客様は基より仕入先ともビジネスパートナー関係を構築する、当たり前の事だと私は考えておりますが、口
と行動が伴わない方が多く存在するのも事実です。
ことわざに"目は口ほどに物を言う"とありますが、これも社員教育だと思います。
挨拶から始まり礼で終わるまで大変ではございますが、それが私の大切な仕事だと思います。私共がどんな
想いを込めて製作しているか、それは必ず品物に伝わります。だから真面目に一生懸命にそして努力しなけ
ればなりません。
それが形になる場面もあり、お客様から喜んでいただけお電話やメール、それに挨拶状など頂戴すると本当に
嬉しくて、やる気と勇気に満ち溢れます。
お互いが"ありがとう"と心から言える環境が数多く存在することを願いつつ、これからも頑張っていきますので
よろしくお願い申し上げます。