コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
11月も下旬になって、ようやく寒さが厳しくなってまいりましたが、お変わりありませんか?
私はお蔭様で元気に、また毎日を忙しく過ごせており週末の休みの半分を溜まった仕事の片付け、もう片方
で目一杯遊んで鋭気を養っております。
ところで大相撲の11月場所で大横綱の白鵬関が猫だましを2回行ったことで話題になりましたね。横綱の品格
を問う苦言が多かったように感じました。では横綱は何故行動されたのか自分なりに考えてみました。
そもそも私は白鵬関の熱狂的なファンではございません。ですから品格を申される方には何も異論はありま
せん。想像ですが横綱自身があまりの反響に驚いているのでは?
それより好意的にとらえた場合、今は相撲女子(スモジョ)なる言葉があるように国技館は満員御礼となってお
りますが彼は先々の相撲界において毎場所、外国人力士が優勝していて日本人力士が伸び悩んでいる現状
に危機感を覚えているのではないか?だから大関候補と前から言われて、まだ関脇に留まっている栃煌山関
に「不甲斐ないぞ」こんなに余裕があるのだと伝えたかったのではないかなと。
私は以前から悪人ではなく悪役が企業団体には必要だと言い続けておりまして、朝青龍関が引退するまでは
白鵬関はどちらかというと善玉でしたが今の角界のために、あえて自分が悪役に徹して盛り上げているのかな
と思っております。
では何故日本人力士は強くならないのか?これはモンゴル出身の力士と比較すれば一目瞭然ですよね。彼ら
は退路を絶って体一つで日本に来て稽古してお金を稼ぎ、それを家族の下に送る明確な目標があります。つま
りはハングリーであり、常に自分を追い込んでいるのです。それとは対照的に日本人力士は辛かったら帰る場
所があり、恵まれた社会になった故の、つまりは昭和の時代は先日お亡くなりになった北の湖親方をはじめ
大鵬・千代の富士・貴乃花など大横綱が存在しました。
今の力士とは時代背景も異なりますし、外国人力士も高見山や小錦・曙・武蔵丸くらいで今とは比べ物になり
ません。あくまで私感ですが昔の力士の方が平成の日本人力士より強かったのではと思います。
自分を追い込んでいないのではないでしょうか。これは記念品業界も同じです。余裕がある段階で先を見越し
て行動する方はそうは存在しなのではないかと思います。
弊社も職人不足やら予算の減少から数年前、先々は閉塞感が漂う感触がありました。今、着手しないと間に
合わないのではと考え色々種をまき、ようやく芽が出てきて時間に追われる日々となっております。先日も友人
と話をした際ある団体の話になり、そこのスタッフがマニュアル通りで心が通っていない、忙しくなったからと言
って強気な物言いが目立つという批判をされておりました。私もそう思います。
忙しい時に次の手を打つ事を怠ると先々は窮地に追い込まれるという危機感が必要です。何故なら何をやるに
も、いかにネットの時代であっても芽がでてくるのに3年は最低必要だと思うからです。これはシステムにおい
ても人材育成においても同様だと考えております。ブームの波が大きければ引き波も大きいのです。中国人
旅行客が日本に来られて爆買いしている時代ですが、これから永遠に続く訳もなく、次に訪れる波に乗る準備
が必要だと思います。
良く先輩方に忙しい時に寝ないで働く、そして暇な時は慌てず静として次に訪れる繁忙期まで体調を整えてお
きなさいと助言していただいた事を今でも肝に銘じ、明るく楽しく、これからも仕事していけたらなと考えております。
今までは銀製品を中心に記念品製作を主にご案内させていただいておりましたが、企業団体向けの表彰記念
品も素材を問わず前向きに対応できるよう数年前から立ち上げて本日に至っております。
どうぞ幅広くよろしくお願い申し上げます。