コラム 銀ちゃんの『銀が一番』
今年も早いもので、もう年末となってしましまいた。
忘年会が続き、飲み過ぎてはおりませんか?私は少し反省しております。
それには訳があり、ある優良企業表彰で出会った方の負のオーラを断ち切るため、お祓いも兼ねて新年に向
けて清めの盃をいただきました。
そもそも弊社の検品が不足していたから招いた案件ですので、深く反省はしております。
ただ今回はエンドユーザーさんに納める立場の方が、細かい事に気をかけるタイプで、あらゆる場面で最悪を
想定される方でした。
一例を申し上げれば、一度検品が通ったものまで最悪のシナリオを想定し予備を用意させる。
しかも全てのパーツです。
私が思うに人には用意周到指示を出すけど肝心な自分が、何かイレギュラーが起きた時を想定して対策をま
ったく練っていない。今回私がまだ若い頃あるお客様から叱咤激励をいただいた事を思い出しました。
記念品を納めてくるのも営業力だぞと。直せばどうにかなるのであればチャレンジしなさい。しかしこれ以上は
難しいという段階までやりきったなら、何故そうなるかをきちんと説明して何が何でも納めてくる。この時どうも
私があまりにも不甲斐なく写ったようです。
では今回私ならどのようにお客様にご理解いただけるように説明するかといえば、企業表彰として差し上げる
記念品の特性をまずお話し致します。そして検品の精度を上げるのであれば製作方法を変えなければならな
い事、そしてコストが上がる事を説明し、次回からはどちらを選択するか相手先様に考えていただきます。
しかし今回は何も説明しないで言われたままの対応(モンスターカスタマーをあえて作ってしまった)
そしてそこからまた最悪のシナリオを想定して指示が出される。 私としては、すでにやれる事は全てやりつくし
た所に製作方法ならびにコストの関係で、クオリティー面から不可能に近い話を聞かされる。
まして今回は弊社の仕入れ先(孫受け)の工場ではございますが、その営業の方が実際に仕上がるのを見届
け、利益を度外視して対応していただいたことや、休日出勤して仕上がりが翌日夜中の1時半までかけて完成
した(不良率を通常の数倍レベルまで上げて)職人さん達の魂が乗り移った物でもクレームの対象になる。
板加工と鋳造物の出来が違う事も説明できない。
こんなやり取りが数日続き、間に入っている担当者の方に、ついこぼしてしまいました。
言われたとおり行動しているなら営業ではなくお使いです。この人の負のオーラが静電気みたいにすべてをマ
イナスに引き寄せておりますよと。
結局その方からの指示は今年の最終営業日まで引きずって、暮れの会社の忘年会はやけ酒となりました。
ここまでハードルが上がると長年続いてきたこの企業表彰も今年から担当した方の説明不足で終演を迎えそ
うです。
まったく利益が伴わなくなり仕事とは到底呼べません。残念ですが、新しい仕事を探したほうが楽しいし、また
自分のスキルも向上するかと思います。
今年はこれまでは、素晴らしい出会いがたくさんありました。ありがとうございました。早く切り替えてまた仕事
を楽しめるよう頑張っていきます。
それでは良いお年をお迎えくださいませ。