銀の殺菌作用

銀の器

先日NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で
殺菌、滅菌、除菌、抗菌の違いは何か?ということを取り上げていました。

うろ覚えですが、殺菌は薬品その他などで菌を殺すこと・消毒すること、
滅菌は菌を完全に殺し無菌状態にすること、
除菌は手を洗うなどすることで、まだ実際には菌が少し残っていて、
抗菌は菌が増えないようにする、
という感じだったと思います。気になった方は調べてみてください。

「殺菌」や「消毒」は法律で表示できるものが決まっているそうですが、
今回は一般的な言葉として使わて頂きたいと思います。

昔から銀や銅には殺菌作用があると言われてきました。
実は金やプラチナにもあるそうです。
人体には無害(口内で腐食しないため)、銀、金、パラジウムの合金などは
歯科治療にも用いられていますね。
同じ重金属の中には鉛や水銀のように人体に有害なものもあります。

中世ヨーロッパでは銀のスプーンを使い、江戸時代では銀のお箸を
毒味に使い、毒を検知していたと言われています。
当時の毒はヒ素が主流で、銀と反応し、銀は黒く変色しました。

殺菌作用の場合は、水に金属イオンが溶けだすことで
その金属イオンが細菌のたんぱく質に作用したり呼吸を阻害することで
殺菌するとされています。
こちらのサイトに非常に興味深いことが書いてありました。
以下引用(一部抜粋)です。引用開始


■銀の殺菌効果(アリゾナ大学のレポートより)
 アリゾナ大学において、銀の殺菌効果を評価テストした結果、
ほとんどの病原菌に対して殺菌効果があることが証明されました。
効果の認められた細菌とウイルスの中でも代表的なものを下記します。
・ブドウ球菌
・サルモネラ菌
・赤痢菌
・クレブシェラ
・レジオネラ屬菌
・シュードモナス
・ポリオウィルス
・ロタウィルス
・ヘルペスウィルス
上記以外にも多くの細菌とウィルスに効果があることが認められています。

■銀殺菌の特長
 長所、
①現存する合成殺菌剤と比較すると、
より広範囲の種類の細菌に対して抗菌効果を発揮する。
また、耐性菌ができにくい。
②微生物には毒性を示すが、
人や動物にとっては安全性が極めて高い。
③他の殺菌剤との併用により殺菌力が増強される。
④殺菌持続性(抗菌力、静菌力)が優れている。
 欠点
①銀は塩素などのハロゲン系成分と結合してハロゲン化銀となると殺菌力が減少する。
②一般的な合成殺菌剤よりも高価である。
終わり

銀そのものに殺菌作用があるというよりは、
銀イオンに殺菌作用があるということです。
そして銀などの金属は水には非常に溶けにくく、
電気を流すなど、化学的な刺激を与えないと
ほとんど銀イオンになりません。

弊社としては残念な結果ですが、
銀製品そのものには殺菌作用は期待できなさそうですが、
(抗菌作用はありそうですが)
しかし例えば、口に入れたり、持っているときの汗などの体液で
銀イオン化するかもしれませんし、
お酒やお茶など水以外の液体でも銀イオンになるかもしれません。
以前行ったお茶の味が変わった実験でお茶の味が微妙に変わったのも
銀イオンのおかげかもしれません。
そこは弊社では検証のしようがありませんが・・・
そうなって欲しいという淡い願望。

ただ、銀は人体に無害であり、安心してお使い頂けるという点については今まで通りオススメしてゆきたいと思います!